矯正歯科専門医 宮島悠旗

ブログ

ブログ

病気から体を守る最初の関所

16.10.20

11720834_674332119364949_766492547_o

私は矯正歯科医ですが、

一般歯科と連携し体の健康まで考えた治療を意識しています。

そして、患者さんの美容と健康の向上が私の治療目的です。

 

こんにちは、矯正歯科医の宮島です。

 

今日は、少し難しい病原菌についてお伝えします。

 

結論からお伝えします。

 

日頃の歯ブラシと歯科医院への定期検診で口腔内をしっかりと管理していないと……

いつの間にか虫歯や歯周病が進んでいるだけでなく、実は虫歯や歯周病の病原菌が原因となって、思わぬ大きな病気に繋がっていることがあります。

 

〇糖尿病

歯周炎があると3倍以上の血糖コントロール悪化

歯周病発生率1.95倍

〇心臓病~発生率約2倍

〇早産~重体胎児の出生~発生率は約7倍

〇虫歯菌で脳出血のリスク4倍(大阪大学のチームが明らかにしたと中部経済新聞2011年4月28日掲載)

〇虫歯菌感染で大腸炎のリスク4倍以上(大阪大学、浜松医科大学などのチームが明らかにしたと中部経済新聞2012年3月27日掲載)

この様に虫歯や歯周病の病原菌は体の健康にも影響を及ぼすということです。

 

そこで次に知っていなければならないのは、歯並びが悪い部分は虫歯や歯周病の病原菌の住み家になっているということです。

だから歯並びが悪い部分はほとんどの場合、虫歯や歯周病になってしまっています。

実際、私の患者様でも矯正治療をして歯並びが悪いところを治したら、今まで見えない歯が重なったところに隠れていた虫歯が、歯が動いて並んだら見つかった、という方が何人もいらっしゃいます。

 

つまり糖尿病を例に挙げると、糖尿病を予防するために歯周病を予防し、歯周病を予防するために矯正治療をして歯並びを治して病原菌の住み家をなくすということが大切だということです。

 

この様に矯正治療をして虫歯や歯周病を予防することで、体全体の色んな病気を予防するということにも繋がるということを知ってもらいたいのです。

 

また病原菌の大半は、口から体内に侵入します。

口は、病気から体を守る最初の「関所」です。

ここで大切なのが鼻呼吸です。

みなさんは鼻呼吸ができていますか?口呼吸になっていませんか?

もしあなたが口呼吸をしているなら、その原因を見つけなければなりません。

口呼吸の中には、「前歯が出ているために口を閉じることができない」「口の周りの筋肉が弱いために口を閉じることができない」ことが口呼吸の原因になっているものがあります。

これらの問題で口呼吸になっている場合は、矯正治療で鼻呼吸に治すことができます。

「出っ歯」や「受け口」で上下どちらかの前歯が出ていて、口が閉じられないという場合は自分でも容易に気が付くことができるでしょう。

自分で気が付くことが難しいのは、「上下とも前歯が出っ歯の状態で、口を閉じることができない」という場合です。

口呼吸は虫歯や歯周病の原因になるだけでなく、歯並びも悪くなる原因にも、風邪、アレルギーなど様々な全身的な病気の原因にもなります。

気が付くと口を開けてしまっている、口呼吸をしているという方は日本矯正歯科学会認定医のいる歯医者さんに足を運んで、相談してみることをお薦めします。

 

口の中には、空気や飲食物などを介して、毎日数百億、数百兆もの細菌が入ってきます。

そして、唾液1mlあたりに100万個から1億個もの菌が定住しています。

菌は、どんな人の口の中にも当たり前に住んでいるので、菌が住んでいること自体は何の問題もありまうせん。

むしろ、有益な菌が多く住んでいる口腔内では病原菌が増えにくくなり、病原菌に対する「関所」として大切な役割を担っているのです。

菌は大きくタイプわけすると、体のためになる「善玉菌」、普段はどちらでもないのに体調がわるくなると有害になるおともある「日和見菌」の大きく3種類にわけることができます。

 

口腔内の管理で、全身の疾患の予防をして健康寿命を延ばしていきましょう。

 

歯周病は悪化して痛みなどを感じるようにならないと自覚症状が少ないとみられています。

そして、放置されがちな病気です。

近年の医学研究により、これまで口の中だけの問題だと考えられていました。

しかし、歯周病が全身のさまざまな疾患を引き起こす原因となることがわかってきました。

 

歯茎から血液中に吸収された歯周病菌が、

動脈硬化、脳梗塞、や心筋梗塞糖尿病の悪化、早産、肺炎、アレルギーなど

多くの疾患をおこす大きな原因の1つになっています。

 

口腔菌を管理することが全身の健康維持のためにとても大切です。

 

やはり、健康あっての美容です。

 

近い将来、「あなたの年齢はいくつですか?」

 

ではなくて、「健康年齢はいくつですか?」「美容(肌)年齢はいくつですか?」

 

とコミュニケーションをしていく日が近いかもしれません。

11720837_674332429364918_2119876147_o