矯正歯科専門医 宮島悠旗

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口の中にいる細菌にはインフルエンザウイルスを活発にする働きがある

17.12.03

ホワイトクロスインタビュー写真1

こんにちは。フリーランス矯正歯科医の宮島悠旗です。

今年もインフルエンザの流行が始まったというニュースが先日報道されました。

インフルエンザは、他のウイルス感染症とは異なり、数年ごとに冬に爆発的に流行します。子供から高齢者まで数百万人の感染者が出ます。

一番の予防対策は御存じの通りインフルエンザワクチンです、これは誰もが知っていることでしょう。

では逆に口の中の歯周病の原因になる細菌が多いと、インフルエンザにも感染しやすくなるということは知っていましたか?簡単に説明すると歯周病の原因になる細菌のうち数種類は、インフルエンザウイルスを活動的にする分泌物を出すことで、インフルエンザに感染しやすくする働きがあるのです。

つまり、歯医者さんに通って歯と歯周ポケットのお掃除をすることで、虫歯と歯周病の予防に加えて、インフルエンザの予防にもなっているとも考えられるわけです。

もう一歩先を考えると、歯並びが悪い人の場合、矯正治療で歯並びをきれいに治せば、歯周病の細菌を減らすことができたり、前歯が出ていて口を閉じられないため口呼吸になってしまっている歯並びの人が、矯正治療で歯並びに治して口を閉じて鼻呼吸できるようになれば、それに付随してインフルエンザの予防にもなります。

矯正治療をすると、見た目が良くなるだけではなく、体の健康に対してもこのような思わぬメリットもあるのです。

虫歯がなくても歯科医院に通うメリットはこの他にもいろいろありますので、現在かかりつけの歯科医院がない方は、ぜひ定期検診の予約を取ってみて下さいね。

 

 

参考文献

1)    Ramirez J. A. : Community-acquired pneumonia in adults. Prim care 30: 155~171, 2003.

2)    Sanford B. A., Ramsay M. A.: Bacterial adherence to the upper respiratory tract of ferrets infected with influenza virus. Proc soc exp boil med, 185: 120~128, 1987.

3)    Abe S., Ishihara K., Adachi M., Sasaki H., Tanaka K., and Okuda K.: Professional oral Care reduces influenza infection in elderly. Archives gerontol geriat. 2005.

4)    Okuda K., Kimizuka R., Abe S., Kato T.,and K. Ishihara: Inovolvement of periodontopathic anaerobes in aspiration pneumonia. J periodontal, 76: 2154~2160, 2005.

5)    Pike R., McGrraw W.,Potempa J., Travis J. Lysine and arginine specific proteinases from Porphynomonas gingivalis. Isolation, characterization, and evidence for the existence of complexes with hemagglutinins.: J Biol Chem. 269: 406~11. 1994.

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